絶縁中の毒親がガンで倒れまして

絶縁中の毒親がガンで倒れたとの連絡を受け、どのようにしていったかを綴る一人っ子の記録です。

毒親との闘病記録

2日間で意識もうろうとし始めた母。それでも毒親の要素は抜けないのね。

投稿日:

昨日の夕方、母の見舞いに行ってまいりました。言っていなかった3人目の子を連れて。

一番上の子は風邪でダウンしてしまったので、主人と真ん中の子、産むのを知らせなかった3人目の子と私、という4人です。

3人目を産んだことを知らない母はどんな反応を示すのかといえば、なじられたり嫌味を言われるかな、という予想をしておりました。

伯母がぺらぺらと余計なことを言わなければ、そういう気苦労をすることもなかったんですけどね。

→前回のお話はこちら:やっぱり猛毒伯母が子どものことを言っちゃったよ

知らせなかった3人目。元気な時の毒親予想図

伯母から3人目のことを聞かされてショックを受けたでしょうが、元気なころの母だったら、その場でじゃんじゃん電話をかけてくるはずです。

ええ、もう、気が狂ったのかと思うくらい、休む間もなく。

恐らく言われることの予想としては以下のようなかんじ。

怒鳴り散らす暴言&暴力パターン

まずお決まりともいえる暴言。ぎゃあぎゃあと怒鳴って暴言を吐いてくるパターンの攻め方ですね。

母「お前は私を裏切ったのか!」

母「この恩知らず!」

母「育てるのに使った数百万、返せよ、泥棒が!」

母「バカにしやがって!てめえなんざがあたしに歯向かおうなんて100年早いんだよ!」

母「死ねーーーーーーー!!!!!!」

そして自分の声にさらに興奮して、側にいれば暴力が始まります。

子どもの頃からそんな風に言われ続け、殴られ続けて育ったなあ(遠い目)

ねちねち嫌味系

暴言と同時に行ってくるのがネチネチと嫌味を言ってくるパターン。

母「あら?あなた、どなた?」

母「産んだ覚えも育てた覚えもないけど、そこで何してる?」

母「私の娘にそんな人がいるわけないですから」

母「自分はどれだけ立派な人間なんだか。ろくでもない人間のくせに。」

母「○○みたいなこと(子供の頃のいたずらみたいなどうでもいいようなこと)するやつだったくせに。」

嫌味系のパターンでは、罪悪感や劣等感を刺激し、自分が悪いように思わせるように仕向けます。

暴言系のような分かりやすいものは嵐が過ぎ去るのを待てばいい側面もありますが、嫌味系はふとした瞬間にチラッと言い始めたりいつ来るか分からないのが恐怖。

言われた後は何とも言えない、いやーーーーーーーーな気持ちになります。

絶縁して離れていた今になると、人を嫌な気持ちにさせて自分の支配下に置こう、という毒親ならではのスタイルだったんだと思うようになりました。

知らせなかった3人目。病に伏した毒親の実際

さて、実際の毒親の行動は、と言いますと。

3人目を連れ行ってみたところ、病室に行った瞬間、こちらを睨みつけて

母「どなた?」

はい。嫌味系できました。

病気で動けないから、暴言系でくるには元気がなかっただけでしょう。

毒親はどこまでいっても毒親。病気をしようが自分が弱っていようが、本質は何も変わっていませんね。

2日間で意識もうろう。それでも嫌味だけは言いたい毒親

入院したと聞いて行った2日前は会話もできていた母ですが、この2日で意識もうろうとしてしまったようで。

嫌味を言った後はほとんど会話が成り立ちません。

いつもなら「どなた?」の嫌味を言ったあとに畳みかけるように連続で嫌味を繰り出し、そのうちに暴言に発展していきますが、今はそんな余裕すらないようです。

はあはあと肩で息をして、意識もとぎれとぎれ。

そんな状態でも嫌味だけは言いたいのか、と逆に感心。

元気だとまた例のいやーーーーーーーーな思いを何度もしないといけないので、このまま弱ってくれた方が面倒が少ないです。

たまに正気を取り戻し、泣き落としにかかることも

その日の母とはほとんど会話が成り立ちませんでしたが、それでもたまに正気を取り戻し。

そしてそんな時に嫌味を言いたい気分じゃない時には、泣き落とし系のことを言うこともあります。

母「あんた、子供産んだんだって?」

母「なんで言ってくれなかったのよ。」

母「言ってくれれば良かったのに。」

それに対して返事をしても、母は返事の内容が分かってるんだか分かってないんだか定かじゃないです。

私「だって連絡取ってなかったじゃん」

と言っても返事なし。

母「3人目産むの大変だった?」

と聞かれ、産んだ時の話をしても返事なし。

もう、コミュニケーションが取れる状態じゃないようですが、辛うじて自分の言いたい事だけは言える、という状況。

これが悪くなっていくと、もう自分の言いたい事すら言えなくなっていくんでしょうね。

不覚にも涙腺がゆるみそうになったけど、許したとか水に流すのはまた違う

基本的には恨み言と泣き落としですが、つい涙腺がゆるみそうになったのが。

母「(3人目の子に)知らなかったからね、ごめんね。お小遣い、あげなきゃね。」

の言葉。

どうしてこの言葉でうるっと来てしまったのかは不明です。

病院では泣かなかったんですが、これを書いている今は一人なので、思い出してしまったら堪えきれなくなって泣いてしまいました。

あんなやつに対して泣くというのも腹立ちますけどね。

今でも許したわけじゃありませんし、介護するつもりは一切なく、そのまま病院で死んでもらうつもりでいます。

それでも悲しくなるのはなんでなんでしょうね。

ああ、でも、ずっとそういう言葉だけいう人だったら、絶縁なんてしなくて済んだのにね。

毒親でも良いところがあったりするんだよな、という感傷

そう、毒でも猛毒でも、人として良いところというのは備えている訳で。

このブログで度々話題にしている猛毒伯母に、絶縁中なのが知られた時のこともそう。

普通の会話や当たり前の思いやりや気遣いが成り立つときもあるんです。

参考:やっぱり猛毒伯母が子どものことを言っちゃったよ

毒親から抜け出せない人は、この思いやりや気遣いが成り立っている時間に縛られているのかもしれません。

DVでいうところのハネムーン期。毒親の場合はちょっと違うけれども。

毒親の「良いところ」は主に世間を欺くために

世間様にはその「良いところ」だけを巧みに見せて自分の味方にし、こんなに良い人間の私なのに娘がひどい、というスタンスを取るのが毒親。

自分の見方をしてくれそうな人に対してのすり寄りかた、猫なで声は見ていて戦慄が走るほど。

その味方をしてくれる人でも、自分の思ったように動かないとなると、手のひらを返して罵りまくる。

毒親の生態なんてそんなもんです。







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